日時 6月19日 18:00-20:00 場所 帝京平成大学池袋キャンパス 419号室
参加費 2,000円(当日徴収) (豊島区東池袋2-51-4、春日通り沿い)
健幸寿命の延伸が叫ばれている中、健康科学として注目されているアーユルヴェーダ(インド伝統医学の一つ)と日本の伝統的な統合的宗教である修験道との共通点が注目されています。元京都大学こころの未来研究センター長であった鎌田東二氏(現上智大学グリーフケア研究所所長)は、「修験道とアーユルヴェーダとは同じだ!」とまで述懐されています。
元来、修験道のルーツは熊野の那智の滝ですが、紀元4-5世紀に那智の滝のそばに青岸渡寺や補陀落山寺を開山した裸形上人とは、実は南インドから海路日本に来たドラビダ系のサドゥーではなかったかと推定されているのです。古代インドのドラビダ人は、アーユルヴェーダの4大ヴェーダ文献のうち『アタルヴァ・ヴェーダ』を完成させたり、アーユルヴェーダの鉱物薬の知識の元となるシッダ医学を創生したことが推定されています。もともと環太平洋地域に存在した自然崇拝思想を有していた日本の山岳宗教に、同じく自然崇拝をもつドラヴィダ人の思想が大きく影響したことは十分納得できるものです。那智に芽生えた修験道は、その後、密教や仏教、神道を取り入れ、統合的宗教として完成に向かったものと思われるのです。
今回、修験道のルーツを探る旅に皆さんをご招待いたしましょう。修験道と健康科学を研究している大学教授や医師に加えて、前世に補陀落山寺で修行をされていたという宗教研究家、熊野の裏側まで知り尽くした水先案内人、熊野修験の研究では右にでる人がいないという映画監督など、異色の顔ぶれで、日本で初めての企画をお伝えしようと思います。修験道の総本山の僧侶にも追加発言をいただける予定です。
時間割
17:55-18:00 開会の辞 一般財団法人東方医療振興財団 理事長 上馬塲 和夫
18:00-18:30 日本の修験道にみる生命の科学 演者 長谷川 智
18;30-19:00 古代の南インドから、熊野や出雲にもたらされたものとは?
演者 丹羽 敏元
19:00-19:10 休憩 10分
19:10-19:25 熊野那智:その自然の雄大さ 演者 須賀 洋治
19:25-19:40 熊野修験と自然崇拝 演者 田中 千世子
19:40-20:00 仏教の伝播と発展からアーユルヴェーダの将来を考える
演者 上馬塲 和夫
20:00-20:15 質疑応答・まとめ・閉会の辞 丹羽クリニック 院長 丹羽 正幸
講師profile
- 長谷川 智:山梨学院大学 iCLA(国際リベラルアーツ学部)講師(修験道)。運動と健康の専門家として、長年、自身も修験道を実践しながら、修験道実践から発想した心身相関ワークを創生。今回もその概念と手法についてご紹介いただきます。
- 丹羽 敏元:神道研究家。㈱Ayus Message代表取締役。補陀落山寺の裸形上人、出雲の神社、ドラビダとの関係について国学院大学において研究をしていた日本では稀な存在。タミール語と熊野や出雲の言葉、修験道の言葉などとの共通点などについてもご紹介いただく。10年間不食の生活をされている奇才。
- 須賀 洋治 熊野の自然の雄大さを、人々に紹介することをワイフワークとして、介護タクシーの運転手や有機農業なども行いながら、熊野を世界中の人々に紹介している。
- 田中 千世子 映画監督、熊野修験の映画製作中。熊野修験に関する知識にかけては右にでるものがいないという熊野修験の世界中へのスピーカー。
- 上馬塲 和夫 帝京平成大学ヒューマンケア学部教授、一般財団法人東方医療振興財団 理事長、一般社団法人日本アーユルヴェーダ学会理事長、NPO法人日本アーユルヴェーダ協会理事長、仏教、密教から修験道までの道のりと、これからの日本のアーユルヴェーダの在り方を提案。
- 丹羽 正幸:医療法人社団 丹伎会 丹羽クリニック 院長。学生時代から東西医学の歴史と理論に精通し、融合医療を提唱する廣瀬輝夫氏(国際融合医療協会理事長で世界で初めて冠動脈バイパス手術をした心臓外科医)と共に、精力的に活動している。
申込書
参加者 | 電話番号 | メイルアドレス |
参加費は、すべて、外部講師の謝金や交通費・食費、会場費などとさせていただきますので、もうしわけございませんが、ご負担をお願い申し上げます。
Fax:03-5843-3298
メイルアドレス:kuebaba@yahoo.co.jp
連絡先&ファックス送付先
上馬塲 和夫:一般財団法人東方医療振興財団 理事長、一般社団法人日本アーユルヴェーダ学会&NPO日本アーユルヴェーダ協会理事長、帝京平成大学ヒューマンケア学部東洋医学研究所 教授、帝京大学付属池袋クリニック院長
Tel:090-8098-3508、E-mail:kuebaba@yahoo.co.jp
Fax:03-5843-3298